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酒40、食30、店10、物10、他10。たぶん。


by ranjin
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浅草「色川」

注:江戸弁知らずがうろ覚えで書いています

「いや~、たまんねぇや。」
お店を出た後、つぃと口走ってしまいました。

浅草と言えば、うなぎにどじょう。そのうなぎが急に食べたくなりました。千茶さんでお菓子を購入していた際にも、、、

「これからうなぎを食べに行こうと思うんですがね」
「どちらか決めていらっしゃらなければ、小柳さんが良いですよ」
「ちょいと初小川さんに行こうかな、なんて思っていたんですが」

なんてうなぎトークをしておりました。

で、初小川さんのところにいくと「予約で満席」。
がーーーーーーーーーーー。
では、千茶さんのお薦めの小柳に戻るか、で戻ってみたら「木曜定休」。
がーーーーーーーーーーー。

ここまで来ると、人間意地になります(食い意地が汚いだけ、という声もありますが)。

他にお店はっと、思いめぐらせていると、、、今回の「色川」さんに思い当たった、というわけです。
我、馳せ参じん、とばかりに色川さんに向かいました。
雷門の前を行ったり来たりですわ。

さてさて、お邪魔した色川さん。
もう、親父さん、オーラが出ています。この人はひと味違う予感。

で、「お兄ちゃんの後ろにメニューがあるよ」の声で、ここは一息で言わねばならぬとばかりに、「うな重の上」に決定。

もちろん、親父さんには「ん、兄ちゃんはお茶だな」(ちょっとだけ酒飲みたかった)と言われました。
冷房が効いていてもカウンターは暑いので、扇子で扇ぎながら、親父さんの焼く姿、お店の中を拝見。いやー、そこかしこから雰囲気が漂っています。ただの鰻屋という感じでも、飲み屋でもない、まして上等な小料理なんて感じでもない。なんだか不思議な味のお店。

で、肝心のお重。
これ、美味い。んでもって、比較的安い。この値段でこの内容、素晴らしい。肝吸いにおつけものありでしたよ。たれしっかり、焼きは強め、ごはんの炊き具合かため、たれの沁み具合抜群。良いなぁ。もう、扇子パタパタかっこみましたわ。

非常に満足したので早々にお店を出ようとしたら、親父さんから声。

「おい、兄ちゃん。粋な扇子使ってるなぁ」
「これは文扇堂で買ったやつですよ」
「荒井文扇堂かぁ、ってーと、その菓子は西川か?」
「これは千茶さんです」
「へぇ~、袋は菓子やぁどこもいっしょだなぁ」
「今日は日本橋にも行きましてね云々」
「兄ちゃん、粋の反対は知ってるか」「野暮だよ」

ちょっと最後は話が過ぎたかな、野暮でした。なんとも親父さんは粋だねぇ、なんて思いながら店を後にしたのでした。

現時点でのお店の情報
住所:東京都台東区雷門2-6-11
電話:03-3844-1187
営業:(昼)11:30~13:30、(夜)17:00~売り切れ次第
休み:日曜、祝日







千茶さんに再訪した際、うなぎの話を報告しました。
その際伺ったのですが、どうも色川さん、前は肝焼きとかいわゆる酒のつまみになる様な部位を焼いていたそうで、千茶さんの先代のご主人(今のご店主の親父さん)も贔屓にされていたそうです。うなぎ屋という印象はあまり無いそうです。
確かに雰囲気違うものね。あ~、次は肝焼きと酒!だなぁ~。
by ranjin | 2005-08-16 01:42 |