酒40、食30、店10、物10、他10。たぶん。


by ranjin
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京都美味いもの三昧その一

京都、伊勢、名古屋を巡り、一人旅をしてきました。
京都は和菓子屋さん巡りを二日(贅沢三昧)。
伊勢は念願の神宮への参拝(質素に)。
名古屋は名物料理を二日に渡って頂きました(質素に)。
全日通して神社を回ろうとしていたのですが、時間の関係であまり回れなかったのが悔やまれます。ちなみに神道というわけではありません。



京都初日はまず塩芳軒(京都市上京区黒門通中立売上ル)から。東京でもお干菓子の一部を頂くことはできますが、生菓子は初めて。わくわくしながら中立売の通りを歩いていました。
小路に入るので目立つわけではないですが、写真掲載の通り老舗の風格が漂う門構え。店内も同じで、それでいて突き放した感じがないので落ち着けます。
生菓子は予約しなくても購入できました。二つほどあまり意識しないで選んだのですが、後ほど面白いことになります。
近くに近年人気の出た陰陽師安倍晴明を祀る晴明神社があったので伺いましたが、あまりにもあまりな雰囲気に早速退散。商業主義的過ぎるというか、まるでおもちゃの様。



直ぐに次の和菓子舗である嘯月(京都市北区紫野上柳町6番地)に伺いました。小学校の近く、住宅街にぽつんと佇むこちらのお店は、京都を代表する生菓子をつくられています。注文菓子舗らしく、お店の中はこじんまりとしており、予約した品を受け取るのみとなっていました。奥様とおぼしき方の接客に心温まるものを感じながら、お店を出ました。温かいお店でそれだけでも再訪したくなりました。ちなみに当日は風が強く、近くの小学校の桜の残り花が風で舞うため、それは風雅な店先となっておりました。



そしてお菓子のなんという細やかさ。きんとんの造形の美しさは今までで視たことがありません。ある種の芸術の域に達していると私は感じました。



一度ホテルに戻る前に、友人の友人(微妙ですな)の香木屋である山田松香木店(京都市上京区室町通下立売上ル)に伺いました。外観は以前にも拝見していましたが、中があまりに立派で流石は香木屋の老舗と納得。こちらの本店でしか購入できない品物もあり、京都観光に立ち寄る価値はあるかと思います。



次に訪れたのは末富(京都市下京区松原通室町東入ル)。今回は予約しましたが、当日伺っても購入できます。茶席で高名であるだけではなく、京都では虎屋に匹敵するほどに名の知れた名店です。それだけにお値段も破格。ただし、それは名前というよりも内容に比する部分があると思います。例えば如実にわかる大きさ。




こちらはきんとんの「つつじ」。左が末富、右が塩芳軒。塩芳軒のお菓子は私の不注意で潰れていますが、明らかに末富のお菓子が大きくできています。お値段にはねる一つの理由はこの大きさもあると考えられます。



なお、この日は塩芳軒でもう一つ購入した唐衣も末富と重複しておりまして(末富には銘で頼んでいないため)、更に比較して頂くことが出来ました。



さて、和菓子ばかりではお腹もふくれません。お昼は辻留(京都市東山区三条大橋東入ル)のお弁当。JR伊勢丹で購入出来ます。出張懐石で高名を馳せる辻留のお弁当は、何れのお品も旬の味が丁寧に調理されていて、名に違わないお味でした。お弁当用に誂えられているというのは非常に重要なことですね。最初は仕出しで有名な菱岩のお弁当を考えておりましたが、この時期には間に合わずに断念。いつか頂きたいと思います。



夜は奮発してたん熊北店本店(京都府京都市中京区河原町通四条上ル三筋目東入ル)に伺いました。所謂カウンター割烹の基礎を築いた老舗。カウンターにて頂いたので(座敷もあるそうですが)、色々とお話をしながら頂きました。いずれもオーソドックス。出汁と旬のお野菜のお味に納得の味わい。形もこの季節を反映していて、特に前菜に一工夫。そしてとりとめない会話がまた楽しい。これだけ名が知れ、半世紀以上を重ねたお店でいても奢らない姿勢に感銘を受けました。決して店内の装飾もお味もインパクトを強力に感じるという内容ではないのですが、老舗たる由縁を存分に感じさせてくれる安定した味わい。そして気持ちの良いお店でした。一応、ジャケットを着ていきましたが、特に必要はないと思います。ただまぁ、地元の方や慣れた方など一定の理由がある方以外は、Tシャツやジーンズは遠慮したいところですね(私は着替えて行きました)。



京都の夜は長いものです。その後、居酒屋のたかはし(京都市下京区高倉通四条下ル京阪ビル2F)に伺いました。昨年お邪魔した時よりは幾分わかりやすくなっていましたが、それでもわかりにくい看板。カウンターでお話していると、辨天娘の話から山枡酒店さんのお話へ。そしてこの時はじめて上原先生が御逝去されたことを告げられました。暫し呆然。そして手には睡龍。偉大な龍が健やかにお眠りになられることを祈り、ただただ乾杯。



翌日もあるので、ホテルに戻って酒気晴らしにお茶をたてました。やはり濃茶ですね。
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by ranjin | 2006-05-02 20:47 |