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酒40、食30、店10、物10、他10。たぶん。


by ranjin
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友人宅でしこたまワインを飲むこと

友人宅でしこたまワインを飲むこと_a0000667_1201044.jpg
友人宅でしこたまワインを飲みました。
最初は3本くらいで済むだろうと思っていたのですが、人数も増え、「とことん飲んでやる」と言う友人も居たので、結果、全てが空になりました。

きっと誰も気にしていないのでしょうが、折角なのでメモを取っておきましょう。それほどワインに詳しくないので、鵜呑みにしないでね。




  • アルフォンス・メロ(Alphonse Mellot) サンセール「アン・グラン・シャン」2002(AOC Sancerre, En Grands Champs)。サンセールはロワール地方、白ワインが有名ですが、もともとは赤ワインの産地だったそうです。メロ家はこの地の大ドメーヌで、名門だそうです。Generation Xixが恐らくトップキュベだと思われますが、このEn Grands Champsはそれに匹敵するキュベだと思います。希少かつ高価なキュベで国内で購入した場合、15,000円相当だと思います(たぶんね、たぶん)。

  • ドメーヌ・サブレ(Domaine Sabre) ブルゴーニュ・ルージュ2002(AOC Bourgogne)。醸造しているのはフィリップ・パカレ氏です。ルロワやラヤスで修行し、現DRCの共同オーナーであるアンリ・フレデレック・ロック氏のプリューレ・ロックで醸造長をつとめていました。叔父にボージョレを代表する生産者であるマルセル・ラピエール氏が居ます。DRCから醸造長としてオファーを受けたものの、目指す道があるため断ったというヴィニュロンです。話題性だけではなく、実力も兼ね備えています。持ち前の透明感・ミネラル・果実味を調和させた味わいはこのクラスでも味わう事が出来ます。自然派を代表する味わいです。

  • メオ・カミュゼ(Meo Camuzet) ブルゴーニュ・ルージュ1999(AOC Bourgogne)。こちらを有名にさせたのはブルゴーニュの神様と呼ばれたアンリ・ジャイエ氏が手伝っていたからでしょう。元々、元詰めを始める前はアンリ・ジャイエ氏が醸造していたという話です。このクラスでも凝縮感のある果実味が印象に残ります。もう少し落ち着きが欲しいところですが、ネゴシアンものはこの辺りが限界なのでしょうか。

  • ニコラ・ポテル(Nicolas Potel) ブルゴーニュ・ルージュ・ヴィエーユ・ヴィーニュ2002(AOC Bourgogne)。メオ・カミュゼは状態が悪かったので、純粋な比較にはならないかも知れませんが、こちらの方がバランスが上です。ニコラ・ポテル氏の父親はブルゴーニュでも著名な人物でそのせいもあって良い葡萄があつまるそうです。メゾンとして立ち上げたこちらに集まる葡萄(ポマール地区、リュット・レゾネのものが殆ど)を元に、大部分をニコラ・ポテル氏が醸造しているわけで、普通のネゴシアンとは違うわけです。

  • ルメール・フルニエ(E.A.R.L Lemaire Fournier) ヴーヴレ「レ・モランディエール」(AOC Vouvray, Les Morandieres)。ビオの白ワインとしてはこちらのヴィニュロンであるニコラ・ルナール氏が白眉と言えると思います(コント・ラフォンやルロワがいますが、まぁ値段が)。ビオの世界ではなにやら幻になっているといわれる「ジャニエール」があるそうです。長く不遇の時を過ごされたそうですが、こちらのオーナーとニコラ・ルーナル氏の技術と情熱が大変美味しい白ワインに結実しています。こちらはやや甘口ですが、きれいな酸が味わいを支えているので、飽きずに食事と供に頂けます。



白ワインが足りなかったので、大七 生もと大吟醸・極上生一本(前に何かの理由で買ったまま忘れたお酒)も出しました。こちらも空きました。

メロが友人のフランス土産になります。後は私が持ってきたものです。
それにしてもまさか、
メロがそんなに高いとは思っていなかったでしょうし(冷蔵庫で冷やされていたのでなおさら。私も良いワインだとは思いましたがそこまでとは。もちろん値段が全てではないでしょうが)、
ブルゴーニュ・ルージュで揃えていたとも思っていないでしょう(AOCとか誰も気にしないですしね、普通)。
さすがに大七を白ワインとして出したらばれましたが。

何にしても、そして一人一人いろんなことがあるにしても、友人と飲める喜びを噛みしめた一日でした。
by ranjin | 2005-11-14 00:21 |